2012年1月23日月曜日

「リベラル派」とは?

次の質問が届きました。
P16の最後の行からP17のはじめにかけて、(逆に、リベラル派にとっては、こうした保守派のかたくななまでの政府への不信は、まさに「反知性主義」の証左であるかのように映る)とあるのですが、この内容がどうも理解出来ません。それまでの内容から、私はてっきり、どちらかと言うとリベラル派は共和党のことで、レーガン元大統領が保守大連合を束ねた事から保守派だと理解していたのですが、違うでしょうか?
次の返事を書きました。
一般的に、アメリカにおける「リベラル派」と言えば民主党のことで、共和党が「保守派」となります。普段、アメリカの中では民主党がliberalと言われ、共和党がconservativeと言われるが、やや紛らわしいのは、この章で指摘されているように、実は、民主党も共和党もいわゆる「自由主義」(liberalism)の伝統を汲んでいます。引用してくれた文では、一般的な意味合いで「リベラル派」という表現を使っています(つまり、民主党支持者を指す意味で)。「反知性主義」というのは、「理不尽」と言うか、「そこまで疑われる理由がないのに」というような意味だと思います。
このような質問を評価しますので、疑問に思うことがあれば、ぜひメールで質問を送ってください。

2012年1月11日水曜日

テキスト関連の試験問題

既にテキスト変更に関する投稿「成績評定」というページで書いているうに、テキストに関する問題の配点は4割となります。講義をよく聞いていても、テキストを読まずに試験を受けると合格点にならない可能性が高いので、必ずテキストを入手し読んでください。

ここで試験問題そのものを公開することができませんが、だいたいどのような問題になるのか、そしてどのように準備をすればいいかを説明したいと思います。
  • どのような問題になるのか?

    テキストの主なテーマはアメリカにおける民主主義です。最終回の講義でも説明するように、アメリカという国あるいは国民にとって民主主義はたいへん重要です。しかし、民主主義はアメリカ人としてのアイデンティティーの中心的な概念をなしていることは事実であっても、建国の日から現在にいたるまで、その崇高な理想と矛盾する現実・慣行などがいろいろありました。本書はアメリカの理想としてのデモクラシーとそのデモクラシーをめぐる矛盾(逆説)をさまざまな角度から扱っています。

    試験問題ではアメリカの民主主義と関連のあるいつかのテーマや事柄をリストアップして、その中から二つを選んでもらい、そのテーマや事柄関連の本の内容をできるだけ具体的に、できるだけ詳しく要約してもらいます。

  • どのように準備をすればいいか?

    「できるだけ具体的に」要約してもらうことになりますので、漠然とした記憶しかないとたいへん書きにくくなります。ほんの中の内容を全文覚える必要はありませんので、試験の前に本を見直して、興味をもった内容、驚いた内容、重要だと思った内容などをメモって、試験で具体的に要約できるように準備してください。もちろん、問題そのものを事前に公開していませんので、興味をもった具体的な内容であってもうまく試験問題に関連づけていけるようなものかどうかについては問題そのものを見るまだはわからないでしょう。しかし、アメリカにおける民主主義と関連のある具体的な内容を要約できるように準備をすれば、きっとその準備の多くが投稿を書く上で役に立つだろうと思います。

    なお、本書には具体的な「アメリカ事情」のほかに、比較的な難解な理論的な考察も含まれています。今回の問題は理論に関するものにはなりませんので、より具体的な内容を要約できるように準備をするといいと思います。しかし、難解と思われた内容について事前にメールで問い合わせてもらえれば、採点の際にその努力を考慮します。

2011年12月7日水曜日

課題の締切

課題の締切を21日まで延ばします。書き方についてはここをクリックしてください。

2011年12月6日火曜日

テキスト

繰り返し講義で伝えてきたように、当初予定していたテキストが品切れとなったため、テキストを『アメリカン・デモクラシーの逆説』に変えました。


丸善に入荷していますので、早目に手に入れることをお勧めします。試験は「一切参照不可」ですので、試験当日に本そのものを持っていなくとも大丈夫ですが、テキストに関する問題は試験の4割となりますので、読まずに試験を受けると点数がかなり低くなるでしょう。

2011年10月5日水曜日

交換留学生の帰国報告会

日時:平成23年10月12日(水)午後2時45分~

場所:1173教室(図書館のAVホールではなくて、11号館の7階)

聞いた話の要約や感想を800字以上の文にまとめてメールで送ってくれれば、課題として認めます。

2011年9月29日木曜日

教科書について

先日、教科書を販売している丸善から次の連絡を受けました。
昨日版元、先生が秋学期に採用されていた『愛国の作法』(朝日出版社)が品切れ返品待ち、重版予定なしとの連絡がありました。店内に在庫もないため、未だ教科書の用意ができておらず誠に申し訳ございません。
違う本を教科書として指定しますが、選定に数日が必要です。結論を来週の講義で知らせる予定です。

2011年9月9日金曜日

食事と健康に関するアンケートにご協力ください

たいへん遅くなりましたが、春学期の講義の最後の方で話していた食事と健康に関するアンケートができましたので、協力していただければ幸いです。やや長いアンケートですが、学籍番号を入力してもらえれば秋学期の成績評価を行う際に多少プラス評価します。

ここをクリックして、アンケートに答えてください。

2011年7月31日日曜日

「私たちはあなた方と共に同じ」

今年の日本語弁論大会での留学生の弁論の質の高さに驚かされました。NHKの全国大会と比べてもけっして劣らないレベルだったように思います。すばらしいスピーチがたくさんありましたが、中身的には、それまで比較文化論の講義で話していた内容によく一致しているという意味で中国から来日した韓簫(カンショウ)君の弁論を受講生の皆さんに聞いてもらいたいと思いました。先日、韓君にお願いしてみたところ、ブログに載せてもいいという返事をいただきましたので、こうして投稿することにしました。ぜひ読んでみてください。
私の故郷は四川省の成都市です。成都市は古くから「天府の国」と呼ばれています。皆さんはご存じだと思います。日中戦争の時、成都は大爆撃があったとされている所です。それで、今まで成都市の住民たちは日本政府に対して、良い印象を持っていませんでした。当時の生存者は今でも日本政府に賠償請求訴訟をしています。

私の故郷の人は多くの中国人と同じように、日本に対してあまり好感を持っていませんでした。しかし私は日本文化に興味を持ち、日本文化を学ぶことのできる大学に入学し、現在日本語を勉強しています。私の友達の多くは「世界中にいろいろな言葉があるのに、どうして日本語を勉強したい、日本語を勉強して何がしたいのか?」このように言いました。特に、私のおばあさんは日中戦争を体験したので、私が日本に行く理由をまったく理解してくれませんでした。

しかし、中国の人たちの日本に対する印象を大きく変える出来事が起こりました。2008年5月12日に大きな地震が発生したのです。地震の中心部、四川省は救援活動がとても困難でした。その大変な時、日本から医師や看護師で編成される緊急援助隊など派遣されました。私の故郷の住民も日本人への印象が変わりました。特に、日本救助隊が発見した被災者の遺体にお辞儀をしながら黙祷をささげている写真を見て、多くの中国人が心から感動しました。

今年、日本の東北地方で大きな地震があり、中国人にどんな反応があったのか、皆さんは知っていますか?実は、中国国家テレビはすぐにNHKの映像を中継放送していました。多くの中国人はそれを見てとても驚きました。特に、私の故郷は「同じ体験をした者として、少しでも助けになりたい」という考えを持っている人がたくさんいました。私の友達は「四川大地震の際、日本は中国に同情を示し、支援を提供した」、「私たちは日本に対して冷淡な姿勢をとらず、日本国民が震災で見せた優れた人間性をよく見て見習うべきだ」と言いました。

地球はただ一つだけで、人類は同じ仲間ではないでしょうか。同じ天災に直面して、日本人も中国人も、同じ運命ではないか。なぜ、戦争が終わって、もう半世紀が経った現在、敵対的な態度を持っている人がいますか。彼らはどうしてこんなにすばらしい国のことを知らないのでしょうか?私は何度も自分に問いかけてみました。中国も日本も相手の真実を知らずにただ嫌っている人がいます。私たち若者に、いったい何ができるのだろうか。

夜中、私一人で、心静かにして考えました。留学生としての私はただ1年間しか滞在することができませんが、できるだけ真実の日本を心で感じたいです。私や、私の家族だけが正しい日本の姿を見ることになること。それより、大勢の故郷の人たちが本当の日本を知ることの方が、もっと大切ではないかと感じています。ですから、私は日本語が上手になりたいと思います。もっと日本社会を体験したいと思います。日本留学を終えたら、故郷へ帰って、真実の日本を伝えたいです。日本人の勤勉さや、日本人の礼儀正しさや、日本語及び日本文化を、中国の人たちに伝えていきたいと思います。

ご静聴、ありがとうございました。

2011年7月17日日曜日

ボランティア募集

他者への思いやりを大事にし、自分と異なる環境で生きてこられた人と積極的に交流するという意味で本講義の趣旨と関連のあるボランティアの機会を紹介しましす。詳しくは市からの「ボランティア募集・イベントのお知らせ」を見てください。


2011年7月6日水曜日

春学期の主なキーワード

すべてではありませんが、次のリストは春学期に取り上げた主な概念や内容のリストです。期末試験に向けて、これらの概念の関連で紹介した例等を復習して、例示しながら説明できるようにしてください。
  1. 基礎的なもの
    1. 講義の目的
    2. 文化の定義
    3. 思い込み
    4. 文化論の誤用
  2. メディア
  3. コミュニケーション
    1. アサーティブ・コミュニケーション
    2. 「自己主張」
    3. コミュニケーションにおける責任
    4. 「場」とコミュニケーション
    5. 「試験」や「課題」とコミュニケーション
  4. 言語
    1. 授業で見せた図
    2. 翻訳
    3. 語学
なお、これは網羅的なリストではありません。主なものは書いていますが、これ以外にも期末試験で問う内容があるかもしれません。

英語学習について

次のような勉強方法をおすすめします。