2012年1月24日火曜日

「メガチャーチ」について

次の質問が届きました。
89ページのメガチャーチについてですが危険(暴力、犯罪、ドラッグ)からセキュリティを求めてる点をアメリカではメガチャーチと称されていますが、アメリカに限らず世界各国で危険から安全を求めてる団体があると思います。日本の場合はないのでしょうか?

メガチャーチについていまいち理解できないのでお願いします。
次の答えを送りました。
このメガチャーチに関する記述が「セキュリティへのパラノイア」という章の中の一節となっていることに違和感があります。もちろん、「ディストピア[理想郷ユートピアの正反対の社会、つまり、問題だらけの世の中]から閉ざされた空間や関係性と『セキュリティ』を希求している点は」同じと書いていますが、実際に説明を読んでみると「ゲーテッド・コミュニティ」のように「閉ざされた」空間ではないということがわかります。「セキュリティ」という概念で、「ゲーテッド・コミュニティ」と「メガチャーチ」とを結びつけることには多少無理があるように思いますが、「ゲーテッド・コミュニティ」も「メガチャーチ」も非常に重要な社会現象であることは間違いないと思います。

メガチャーチはゲーテッド・コミュニティほど排他的なものではないと思いますが、しかし、似たような考えの人が集まり、結果的に同じ価値観を持つとしか交流しなくなるという問題点はあるだろうと思います。アメリカ人同士の間の亀裂のもう一つの現れと言えるのではないか思います。

とにかく、試験については、ごく理論的なこと(セキュリティとの関係、アメリカ人同士の間の亀裂の現れの一つかどうかなど)よりも、「メガチャーチ」とは大体どういうものかを理解して、説明できれば十分だと思います。「メガチャーチ」とは大体どういうものかについては、おそらく本にある説明を読み直してみるとだいたいわかるだろうと思います。 読み直してもピンと来ないところがあれば、メールで記述に関する具体的な質問を送ってください。

『愛国の作法』について

『愛国の作法』が品切れとなったため、テキストを『アメリカン・デモクラシーの逆説』に変更せざるを得ませんでしたが、テキスト変更より先に『愛国の作法』を購入した学生のために、『アメリカン・デモクラシーの逆説』に関する問題の代わりに選択できる『愛国の作法』に関する問題を用意すると言いました。その関連で次の質問を受けました。
愛国の作法の本を読んでいるのですが、正直理解するのが難しいです。それで『アメリカンデモクラシーの逆説』の方は試験のヒントなど書いてあったので、よかったら愛国の作法の試験のヒントもホームページ上に載せてほしいです。
既に参考になる投稿がこのブログにあります。参考になる順(投稿された日付順ではなく)にリストアップします。
なお、昨日(月曜日)、丸善にあった『アメリカン・デモクラシーの逆説』が売り切れました。このようなことがあるかも知れないということで講義で早目に購入することを進めました。本来は『アメリカン・デモクラシーの逆説』に関する問題に答えるはずの学生でも、『愛国の作法』を試験までに読むことができれば、その問題答えてもいいです。

「市場による規制」について

次の質問が届きました。
「アメリカン・デモクラシーの逆説」の58ページに、「政府による規制」よりも「市場による規制」、つまり企業のほうが~ こうした逆説の生じる余地が増幅した。とあります。これは政府の政策や軍事・安全保障、行政が民間企業のロビイストによって支配され、政府は民間企業の意向に沿った政策をしているということなのでしょうか?また、逆説の生じていない状態というのは、政府が民間企業からの圧力を受けていない状態ということですか?この部分がよくわかりません。
次の答えを送りました。
「民間企業の意向に沿った政策」になってしまうというのはそのとおりです。「市場による規制」というのは耳慣れない表現ですが、おそらく市場にまかせれば、物事がアダム・スミスが考えてような「見えざる手」によって良い方向へ導かれるだろう、という発想だと思います。「市場調整機能」という語句はことのことを指していると思います。

58ページで言う「こうした逆説」については、ここで著者がどのような逆説を意図しているかについては今ひとつ自信はありませんが、おそらく公益につながるはずの自由がむしろ公益を損なわれてしまっているということではないかと思います。「逆説の生じていない状態」ということではなく、以前にも増して「逆説が生じやすくなった」ということだと思います。この本でいう「逆説」は「理想」と「現実」との間のギャップを指すことが多いと思います。ここでは市場主義の理想と現実との間に大きな隔たりが生じてしまったていることを「逆説」という言葉で表現していると思います。

実はロビイストについても、「理想」と「現実」との間のギャップがあります。「ロビー活動」の基本というのは一般市民や市民団体の代表などが自分を代表する政治家に要望を伝えたり、問題解決の必要性を訴えたりすることで、民主主義を更に充実させていく良い活動ですが、今ではロビー活動のための予算、また政治献金のための予算が非常に大きい企業の活動があまりにも多くなりすぎたために、一般市民の声が政治家にはあまり届かなくなったという「逆説」が生じていると言えるだろうと思います。

2012年1月23日月曜日

学内私書箱について

要望があり、講義のPowerPointファイルを学内私書箱に入れる約束をしましたので、今日、遅ればせながら、入れました。ただ、講義に出席していれば見る必要はないだろうと思います。むしろ、学内私書箱を見ることに時間をかけるようりも、テキストを読み直したり、自分のノートを読み返したりする方がいいだろうと思います。その理由としては次の点が上げられます。
  • PowerPointファイルは講義の後に修正していませんので、実際にその日に見せなかったスライドが多数含まれていることが多く、その日の講義のきちんとした記録にはなりません。
  • PowerPoint以外のビデオ、Twitter、pdf等、講義の中で見せたもの、話題にしたもので学内私書箱に入れていないものが多いです。
  • PowerPointのスライドは「読んで理解できるように」作られているものではなく、講義の説明のためのメモのようなもので、説明がないと理解できない、あるいは誤解を招くものも多いです。
  • 試験問題は理解を文章で示すことを求めていて、PowerPointにあった語句を暗記して答案に書いてもほとんど評価できません。
以上のような理由で、慌てて学内私書箱にあるファイルを見る必要はないと思いますが、一応参考までに載せました。

「リベラル派」とは?

次の質問が届きました。
P16の最後の行からP17のはじめにかけて、(逆に、リベラル派にとっては、こうした保守派のかたくななまでの政府への不信は、まさに「反知性主義」の証左であるかのように映る)とあるのですが、この内容がどうも理解出来ません。それまでの内容から、私はてっきり、どちらかと言うとリベラル派は共和党のことで、レーガン元大統領が保守大連合を束ねた事から保守派だと理解していたのですが、違うでしょうか?
次の返事を書きました。
一般的に、アメリカにおける「リベラル派」と言えば民主党のことで、共和党が「保守派」となります。普段、アメリカの中では民主党がliberalと言われ、共和党がconservativeと言われるが、やや紛らわしいのは、この章で指摘されているように、実は、民主党も共和党もいわゆる「自由主義」(liberalism)の伝統を汲んでいます。引用してくれた文では、一般的な意味合いで「リベラル派」という表現を使っています(つまり、民主党支持者を指す意味で)。「反知性主義」というのは、「理不尽」と言うか、「そこまで疑われる理由がないのに」というような意味だと思います。
このような質問を評価しますので、疑問に思うことがあれば、ぜひメールで質問を送ってください。

2012年1月11日水曜日

テキスト関連の試験問題

既にテキスト変更に関する投稿「成績評定」というページで書いているうに、テキストに関する問題の配点は4割となります。講義をよく聞いていても、テキストを読まずに試験を受けると合格点にならない可能性が高いので、必ずテキストを入手し読んでください。

ここで試験問題そのものを公開することができませんが、だいたいどのような問題になるのか、そしてどのように準備をすればいいかを説明したいと思います。
  • どのような問題になるのか?

    テキストの主なテーマはアメリカにおける民主主義です。最終回の講義でも説明するように、アメリカという国あるいは国民にとって民主主義はたいへん重要です。しかし、民主主義はアメリカ人としてのアイデンティティーの中心的な概念をなしていることは事実であっても、建国の日から現在にいたるまで、その崇高な理想と矛盾する現実・慣行などがいろいろありました。本書はアメリカの理想としてのデモクラシーとそのデモクラシーをめぐる矛盾(逆説)をさまざまな角度から扱っています。

    試験問題ではアメリカの民主主義と関連のあるいつかのテーマや事柄をリストアップして、その中から二つを選んでもらい、そのテーマや事柄関連の本の内容をできるだけ具体的に、できるだけ詳しく要約してもらいます。

  • どのように準備をすればいいか?

    「できるだけ具体的に」要約してもらうことになりますので、漠然とした記憶しかないとたいへん書きにくくなります。ほんの中の内容を全文覚える必要はありませんので、試験の前に本を見直して、興味をもった内容、驚いた内容、重要だと思った内容などをメモって、試験で具体的に要約できるように準備してください。もちろん、問題そのものを事前に公開していませんので、興味をもった具体的な内容であってもうまく試験問題に関連づけていけるようなものかどうかについては問題そのものを見るまだはわからないでしょう。しかし、アメリカにおける民主主義と関連のある具体的な内容を要約できるように準備をすれば、きっとその準備の多くが投稿を書く上で役に立つだろうと思います。

    なお、本書には具体的な「アメリカ事情」のほかに、比較的な難解な理論的な考察も含まれています。今回の問題は理論に関するものにはなりませんので、より具体的な内容を要約できるように準備をするといいと思います。しかし、難解と思われた内容について事前にメールで問い合わせてもらえれば、採点の際にその努力を考慮します。

2011年12月7日水曜日

課題の締切

課題の締切を21日まで延ばします。書き方についてはここをクリックしてください。

2011年12月6日火曜日

テキスト

繰り返し講義で伝えてきたように、当初予定していたテキストが品切れとなったため、テキストを『アメリカン・デモクラシーの逆説』に変えました。


丸善に入荷していますので、早目に手に入れることをお勧めします。試験は「一切参照不可」ですので、試験当日に本そのものを持っていなくとも大丈夫ですが、テキストに関する問題は試験の4割となりますので、読まずに試験を受けると点数がかなり低くなるでしょう。

2011年10月5日水曜日

交換留学生の帰国報告会

日時:平成23年10月12日(水)午後2時45分~

場所:1173教室(図書館のAVホールではなくて、11号館の7階)

聞いた話の要約や感想を800字以上の文にまとめてメールで送ってくれれば、課題として認めます。

2011年9月29日木曜日

教科書について

先日、教科書を販売している丸善から次の連絡を受けました。
昨日版元、先生が秋学期に採用されていた『愛国の作法』(朝日出版社)が品切れ返品待ち、重版予定なしとの連絡がありました。店内に在庫もないため、未だ教科書の用意ができておらず誠に申し訳ございません。
違う本を教科書として指定しますが、選定に数日が必要です。結論を来週の講義で知らせる予定です。

2011年9月9日金曜日

食事と健康に関するアンケートにご協力ください

たいへん遅くなりましたが、春学期の講義の最後の方で話していた食事と健康に関するアンケートができましたので、協力していただければ幸いです。やや長いアンケートですが、学籍番号を入力してもらえれば秋学期の成績評価を行う際に多少プラス評価します。

ここをクリックして、アンケートに答えてください。