2010年1月28日木曜日

試験にむけて

下記のメールを秋学期に私にメールを送ってくれた受講生に送りました。参考までにブログにも載せることにしました。

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このメールを秋学期に私にメールを送ってくれた受講生に送っています。やや長いメールになるかと思いますが、ブログ(http://hikakubunkaron.blogspot.com/)にも載せましたので、携帯で全文を読むことができなければブログを確認してください。

まず、講義で説明したように、試験は講義に関する部分(6割)とテキストに関する部分(4割)で構成されています。講義については多くの問題のなかから3つ選んで書くことになります。テキストについては著者が何を言おうとしていたかについて、テキストから例示しながら具体的に書く問題になります。講義ではごく感情的な「愛国心」よりも、考え深い「愛国心」を目指すべきだという主張として読めることについて話しました。しかし、他の解釈があり得ます。重要なのは短い文で書ける「結論」ではなく、例示しながら説明していく理由です。簡単に言うと、まず「本当に本を読んでくれたのか」という観点から答案を読みます。本からの具体的な例がなく、ごく一般的なコメント、自分自身の意見などしかなければ、「読んでくれていないのでは」ということになると思います。「具体的に」という言っても丸暗記はまったく必要ありません。「**の話がありましたが、ここで姜氏は**を訴えようとしていたと思います」のような書き方で十分です。できるだけ多くの例を使って、「だから**ということが言いたかったと思います」という結論につなげていってください。

数名の受講生から「学内私書箱」に関する質問を受けました。たいへん遅くなりましたが、先日PowerPointや一部の動画などを入れました。ただ、講義を聞いていない場合にはたいへんわかりにくいと思います。試験ではPowerPointからの丸暗記ではなく、講義の主旨について問いかけますので、一部のスライドの丸暗記だけではあまり点にはならないと思いますが、参考にされたい場合は見られてください。

今学期はとうとう返事を書けなかったメールが結構あります。すみませんでした。しかし、採点の段階ではかならず学籍番号で検索して確認しますので、約束したように、送ってくれたメールをきちんと考慮して評価をします。

最後に、最終の講義では「外人」と「外国人」という言葉を取り上げましたが、さきほど感想のメールなどを読んだところです。受講生のなかには私の主張に賛同する学生もいましたが、あまり納得できない学生もいました。もちろん、納得ができなかった場合には賛成であるようなふりをする必要はありません。しかし、もし関連の問題に対する答案を書くとしたら、次の点に気をつけてほしいと思います。つまり、「外人」と「外国人」という言葉の違いを3つの観点から説明しましたので、それらの観点はなんだったのか、それぞれについてどのように例を紹介したかが書けるように準備してください。なお、こちらの言い分をちゃんと要約した後に、「私は**という理由で##の話にはあまり納得できませんでした」というような書き方はたいへんいいと思いますが、私の言い分の要約をせずに、自分の意見だけを述べた場合はあまり点になりませんので注意してください。

長くなりましたが、以上です。頑張ってください。