2012年11月30日金曜日

Opinions and facts

先日の授業で次の言葉を紹介しました。
Everyone is entitled to his own opinion, but not his own facts.
これは故Daniel Moynihanの言葉ですが、 「自分の意見を持つのはいいけども、自分だけの事実を持とうしてはならない」というような意味になると思います。(ネットで探しましたが、この言葉の日本語訳を見つけることができませんでした。もっと日本らしい訳し方がわかれば、教えてください。)要するに、意見(つまり何が一番重要か、どのような方向に進んでいくべきかなどに関する結論)が人によって違ってくるのは仕方がないけども、判断材料となる事実については共有できるはずだ、ということだと思います。例えば、日韓の歴史認識などについて言うなら、「意見」(何を重視するか、全体の流れに関する総合判断など)を合わせることができなくとも、多くの「事実」(客観的な裏付けによって「史実」として認定できるできごと)に関する認識を共有できるはずだと思います。最終的には「意見」の違いを認め合わなければならない場合が出てくるだろうと思いますが、まず共有できる「事実」について確認し合うべきだというのは私の意見です。意見を無理矢理合わせようとする必要はありませんが、「事実」に関する確認を怠ってしまうと、相手の立場を尊重しているとは言えないだろうと思います。