2006年9月23日土曜日

よいメールの例

最初の講義から24時間程度しか経っていませんが、すでにとても良いメールをいろいろもらっています。どのメールもある意味では良いのですが、ここで紹介する2通のメールは講義や「成績評定」でお願いしているように、講義の趣旨をよく要約してくれていると思います。メールをまったく送ってくれない場合と比べて、簡単な感想を定期的に送ってくれる方がいいのですが、やはり一番いいのは下に引用している例のような詳しいメールです。このようなメールをまとめることは、書く学生にとっては講義内容を自分なりに整理する機会になるでしょうし、読む私にとって、私が講義を通じて伝えようとしていたことが伝わったかどうかがよくわかります。

さて、最初のメールの例ですが、理解できた講義の趣旨を要約した上で、講義内容とビデオとの関係についてよくわからなかったと書いています。このように、理解できたことだけでなく、理解できなかったことや疑問に思ったところ、納得できなかったところも書いていただきたいと思います。

今日の講義では『アイデンティティ』について学びました。先生が話されたアイデンティティの定義は自分とは何なのか。相手は何なのか。という事とアイデンティティは属性の意識で決まるという事でした。
また属性の重要度、属性の意味、属性の重要度や意味をめぐる摩擦が起こるという話もされました。
今日の講義を聞いて私が思ったことは、アイデンティティという言葉自体馴染みがなく、定義を理解する事だけで精一杯だったということです。自分とは何なのか、相手は何なのかということについて考えた事がなく、すごく戸惑いました。
ただ先生がIDとはアイデンティティの略であるという話をされて少しだけですが分かった気がします。
あとビデオの内容をアイデンティティと結びつけて考える事も出来ませんでした。しかし、ビデオの内容を先生が講義のテーマにされている『自分と異なる文化を身につけている人と良い人間関係を作っていく上で役に立つ講義をする』という事には結びつけて考える事は出来ました。

ビデオの内容をアイデンティティとの関係については、講義では十分な説明ができていませんでした。講義やこのブログで改めて説明します。

次のメールは詳しく書かれている点、そして理解がいい点がいいと思います。

 今日の講義では、先生の夏休みの中国の話が最初にありました。その中では中国の人々が小泉首相の靖国参拝をしたときに反発や反日運動はあまりなかったことや中国の料理がおいしかったこと、中国のお店の「いらっしゃいませ」という言葉が「ニイハオ」という言葉であることつまり普段よく知っている人と交わす言葉を使っているなど文化の違いがあったという内容の話でした。
 また、アイデンティーとは何かという話もありました。アイデンティティーとは自分が何者で相手は何者か?ということでした。アイデンティティーには、(アメリカ人とか中国人)といった固定観念からくる「属性をめぐる摩擦」とある属性(女性や男性)などを過度に重視する属性偏重からくる「属性の重要度をめぐる摩擦」といった摩擦があり、こういった摩擦がよくおきるというものでした。今日の講義でみたビデオは、アメリカで起きた9・11テロが起きた後にアメリカ人はなぜイスラムの人々に嫌われているのかをテーマにしたビデオでした。ここでは、アメリカと比較的友好関係を築いているイスラムの人々の中にもアメリカのイスラムの国々に対する石油の利権をめぐる政策がアメリカ自身を有利なものとする政策であるからアメリカを支持しないという人たちがかなりいるということでした。私は、アメリカの国が行っている政策のためにイスラムの人々がアメリカの人々すべてを嫌っているというのはすごく危険なことだと思いました。アメリカの人々がどういう人かということはその国が行っている政策だけで判断するのではなく実際にはアメリカにもさまざまな人がいることを考慮にいれることが必要だと思いました。

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