2006年11月24日金曜日

Affirmative Action

久しぶりの投稿です。遅くなってすみませんでした。18日の講義は主に受講者からのメールの紹介と私からのコメントでした。見せようと思っていたaffirmative actionに関するビデオを見せる時間がなくなりました。メールに偏った講義はあまり面白くなかっただろうと心配していましたが、何人から「多くの学生からのコメントを読むことができてよかった」などの趣旨のメールをもらって、少し安心しました。取り上げたメールの中には「練習問題」に対する答案もありました。問題と答案がよくかみ合うことが大事なことを、今回も強調しました。

さて、今日はaffirmative actionの話が中心でした。先日のアメリカの中間選挙においてミシガン州でaffirmative actionを禁止する住民投票が可決されたこともあって、取り上げました。affirmative actionとは日本では耳慣れない言葉だと思いますが、発想が日本にまったく入ってきていないという訳ではありません。日本のWikipediaの中に「積極的差別是正措置」という項目にあるように、日本では「ポジティブ・アクション」という名前で似た方針の差別是正があります。

講義では十分説明できませんでしたが、「属性偏重」との関係について少しだけ補足したいと思います。1つの属性のみで判断する、あるいは1つの属性を重視過ぎることを「属性偏重」と呼んでいますが、今日のビデオ関連でいうなら、筆記試験のみで進路を決めることは「属性偏重」とも言えます。講義ではより複眼的なアプローチを勧めていますが、非差別少数者であることなども視野に入れた「OA入試」的な発想がもっと複眼的な発想ですね。

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