「メガチャーチ」について
次の質問が届きました。
89ページのメガチャーチについてですが危険(暴力、犯罪、ドラッグ)からセキュリティを求めてる点をアメリカではメガチャーチと称されていますが、アメリカに限らず世界各国で危険から安全を求めてる団体があると思います。日本の場合はないのでしょうか?
メガチャーチについていまいち理解できないのでお願いします。
次の答えを送りました。
このメガチャーチに関する記述が「セキュリティへのパラノイア」という章の中の一節となっていることに違和感があります。もちろん、「ディストピア[理想郷ユートピアの正反対の社会、つまり、問題だらけの世の中]から閉ざされた空間や関係性と『セキュリティ』を希求している点は」同じと書いていますが、実際に説明を読んでみると「ゲーテッド・コミュニティ」のように「閉ざされた」空間ではないということがわかります。「セキュリティ」という概念で、「ゲーテッド・コミュニティ」と「メガチャーチ」とを結びつけることには多少無理があるように思いますが、「ゲーテッド・コミュニティ」も「メガチャーチ」も非常に重要な社会現象であることは間違いないと思います。
メガチャーチはゲーテッド・コミュニティほど排他的なものではないと思いますが、しかし、似たような考えの人が集まり、結果的に同じ価値観を持つとしか交流しなくなるという問題点はあるだろうと思います。アメリカ人同士の間の亀裂のもう一つの現れと言えるのではないか思います。
とにかく、試験については、ごく理論的なこと(セキュリティとの関係、アメリカ人同士の間の亀裂の現れの一つかどうかなど)よりも、「メガチャーチ」とは大体どういうものかを理解して、説明できれば十分だと思います。「メガチャーチ」とは大体どういうものかについては、おそらく本にある説明を読み直してみるとだいたいわかるだろうと思います。 読み直してもピンと来ないところがあれば、メールで記述に関する具体的な質問を送ってください。
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